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すっかりご無沙汰をしております。

皆様お元気でしょうか。

 

コロナ渦の中、各種ワークショップは開催ができておりませんが、英語のお勉強は静かに続いております。

 

今年度は大学受験生がお二人いらっしゃいましたが、お二人ともご希望の大学から合格をいただきほっとしております。

 

去年の秋から可愛い小学生も加わって下さり、現在新小学4年生から高校3年生までの生徒さんが通ってくださっています。

 

現在あとお引き受けできるのは1~2名様になります。新学期に向けて不安だ、わからないことが増えてきた、とお悩みの方はお早めにご連絡いただきますようお願い申し上げます。

 

さて今日は、先日終わった期末テストのためのお勉強をしているときに思ったことを少しお話したいと思います。

 

高校生が使うテキストに三省堂が出版しているCROWNというテキストがあります。保護者の方々でお使いになられた方も多いと思います。その中に、”Not So Long Ago”という写真を通して歴史を振り返る、というテーマの文があり、戦争の悲惨さを伝えるものとなっています。この文は改訂されても変わらずに残っています。私自身何回も何回も扱ってきたものではありますが、今までの生徒さんにとっては、ジャングルでオラウータンと一緒に暮らす話と同じくらい、遠く、自分たちとは直接関わり合いが無い印象が強い文でした。しかし今年は、まさにこの文を復習しているときにロシアのウクライナ侵攻が始まったのです。ナパーム弾で衣服を焼かれて泣きながら逃げる女の子の姿は、出産中に砲撃を受けて緊急搬送される母親の姿に重なり、亡くなった弟を負ぶって立ち尽くす少年の姿は、戦地に残る父親と別れて避難する道中、涙を流す少年の姿と重なりました。

 

高2の生徒さんの課題にはAI搭載の自立型兵器システムと核兵器に対する考察がありました。今までですと戦争とはどこか自分と関係のない国で起きているものという認識の生徒さんがほとんどでしたが、今回のことを受けて、それは全く自分たちと関係のない話ではないと感じてる方もいらっしゃると思います。

 

今までいらした生徒さんたちの中には、自分は日本から出ないし、日本人としか付き合わないから英語なんかやらなくていいとおっしゃる方もいらっしゃいました。

しかし、日本だけ門戸を閉ざして自国民だけで生きていくのは現実的な話ではありません。

 

お互いを理解しあうためにも、また、世界で何が起きているかを正しく知るためにも、英語という国際語をある程度使える力を身に付けることは今後より必須になります。

 

1日に単語を500語覚えるというのはなかなか実現させるのが難しい問題です。

コツコツと勉強を積み重ねていく努力を惜しまないでください。ある日英語の神様が下りてきて、ぺらぺらと話せてすらすらと問題が解ける、なんていうことは残念ながら起こらないのです。

 

また、最近の傾向として、ある題材に対して賛成か、反対か、その根拠は何だ、ということを書かせる問題が増えています。

 

母国語で考えられないことを外国語で語るのは無理です。

 

幼い時には物語に触れ、科学的なものに興味があるお子さんには図鑑でも入門書でも触れる機会を与え、成長するにつれ、時事問題について語り合う、世界の情勢に目を向ける、また国内の問題にも関心を持つ、ということを心掛けることもこれからはより求められます。

 

反抗期でろくに口をきいてくれない、というご家庭も多いと思いますが、まず、大人が社会の問題に関心を持つ、ということが大切ではないでしょうか。子供たちは何も言わなくても、案外色々考えているものです。

 

期末テストが返ってきて、成果が出た人、満足がいかなかった人、それぞれです。

大きな宿題が無いこの春休みに、苦手なところの復習をやりましょう。

 

学問は一日にしてならず、また子育ても同じです。

目先の結果に一喜一憂せず、長いスパンでお子様の成長を見守ってください。私自身も我が子を育てる時にはいろいろ悩み、迷いも致しました。

何かご心配、ご不安なことがございましたら、どうぞご遠慮なくご相談ください。言葉にして表すということだけでも何かの糸口が見つかることもございます。

 

のんびり平和ボケが進んでいた日本も、コロナ、世界情勢の不安定さとここ数年厳しい時が続いております。

保護者の方々もあまり内に溜め込むことなく、この困難な時を乗りこえていけますように、私もできることは精一杯いたしたいと思っております。

 

いつもご協力ありがとうございます。

今後ともよろしくお願いいたします。

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